松永幹夫38歳。
デビューから20年、栗東で信頼を得て来た人格者のあまりにも早過ぎる騎手生命の終焉。
今年の滑りだしも順調だった。しかしそんな中でも調教師試験を受け、合格。
決意は師匠が勇退間近と言うのもあってか。
調教師転身が決まっている身でも最後まで気を抜かなかった。さすがベテランと思わせる騎乗で最後の一日を3勝で飾った。
生涯最後の重賞騎乗で11番人気ブルーショットガンを重賞初勝利に導き、オーラスで歴代12人目の1400勝を飾る辺りまさに騎手人生の集大成である一日だった。
現役時に獲ったGIは実に6つ。
牝馬三冠である桜花賞、オークス、秋華賞を取りエリザベス女王杯も制している。距離短縮になってから、初の牝馬優勝で飾った天皇賞(秋)。
全てが牝馬での勝利であり河内元ジョッキーが牝馬の河内と呼ばれたのと並び牝馬の松永だった。
見るものを熱くさせ感動させた天皇賞(秋)。
勝利後の天皇皇后両陛下への一礼は月並みな表現ながら非常に絵になっていた。誠実な人柄があの一礼に出ていた。
だからこそ、レースを終えた直後の牝馬が大人しく幹夫の指示に従ったんだろう。
数字だけでは勿論語り尽くせず、一つ一つの記録がそして目に焼き付いている記憶が騎手松永幹夫なのだ。
今後は調教助手を経て調教師として開業予定だ。
松永幹夫のコメント : 最後のレースを終え、清々しい気持ちです。思わず目頭が熱くなりま した。昨年の天皇賞(秋)での勝利をはじめ、たくさんのレースが思い出されます。
特に今日一日は、競馬の神様が降りてきたような気がしております。騎手生活はこれ で終わりとなりますが、たくさんの声援を下さったファンの前に、今度は自分の管理 する馬達と共に戻ってまいりますので、ぜひこれからも競馬場に足を運んでください。
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